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あいうべ体操とは、舌の筋肉(舌筋:ぜっきん)をはじめ口元の筋肉が鍛えられる体操です。口呼吸の改善によってさまざまな効果が得られるほか、顔のたるみ・しわの改善による美容効果、脳の血流をアップさせる効果など、多くの効果が得られます。
あいうべ体操は福岡市みらいクリニックの内科医である今井一彰先生が考案した方法ですが、お口の中の健康にも大きな効果が得られることから、最近では多くの歯科医が推奨しています。毎日の口腔ケアの一環として、ぜひ取り入れてみてください。
あいうべ体操は、「あ~」「い~」「う~」「べ~」と口を動かすだけの簡単な体操です。声は出しても出さなくてもかまいません。大きく口を動かし、ゆっくりと行うのがポイントです。
「あ~」「い~」「う~」「べ~」と、それぞれ1秒ずつキープして行い、これを10回繰り返します。10回を1セットとし、1日に3セット行うと効果的でしょう。行うタイミングは入浴中や就寝前がおすすめです。
あいうべ体操では口を大きく動かすことが大切ですが、顎関節症の方や口を開けると痛みがあるという方は、顎関節に負担をかけない「い」と「う」の工程のみを繰り返すなど、無理せずできる範囲で行ってください。
口周りにはたくさんの筋肉があります。口腔周囲筋と呼ばれ、舌・頬・唇・顎などの筋肉が含まれます。口腔周囲筋は、会話や食事(咀嚼)で日常的に使われていますが、十分に使われていないというのが実情です。
あいうべ体操では、「あ」「い」「う」「べ」の口の動きによって、次のような筋肉をしっかりと使い、鍛えることができます。
「あ~」の動き | 舌骨筋群 (舌を支える舌骨につながる筋肉の総称) |
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口輪筋以外の口筋 (口唇周囲の筋肉) |
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開口筋群 (下顎を引き下げ、口を開ける動きをする筋肉) |
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「い~」の動き | 広顎筋 (首の筋肉) |
笑筋 (えくぼを作る筋肉) |
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大頬骨筋 (口角のあたりからこめかみにつながる筋肉) |
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「う~」の動き | 口輪筋 (口を閉じたり、とがらせたりするときに使う筋肉) |
「べ~」の動き | 舌筋 (茎突舌筋・舌骨舌筋など、複数の筋肉の総称) |
あいうべ体操では、口元を中心としたさまざまな筋肉を鍛えることができますから、多くの効果が得られます。
通常、正しい舌の位置は、舌が上あごのくぼみ(硬口蓋:こうこうがい)にピッタリとくっついている状態です。ところが、舌の筋肉が衰えると舌の位置が下がります。これにより、下顎が下がって自然にぽかんと口が開きやすくなってしまうのです。
あいうべ体操により舌や口周りの筋肉を鍛えることは、口呼吸の改善につながり、さまざまな効果が得られます。
口呼吸を改善することによって、次のような効果が得られます。
舌筋には、舌下神経(ぜっかしんけい)が分布しています。舌下神経は脳神経の一つであり、脳に直接つながっています。そのため、舌を動かすことで効果的に脳を刺激し、活性化することができるのです。
普段の生活で十分に使われていない口周りの筋肉を鍛えることで、引き締め効果やリフトアップ効果が得られます。さらに、顔や首の血行が促進されるため、むくみを解消する効果もあります。
口元の筋肉のたるみは、ほうれい線などのしわができる原因になるため、あいうべ体操で口周りや舌の筋肉を鍛えることはしわの解消に有効です。
また、血流を改善し、新陳代謝を促進する効果も期待できます。
あいうべ体操はいつでもどこでも、誰もが簡単に取り組むことができるトレーニングです。
口呼吸が癖になっており鼻呼吸に改善したいという方はもちろん、あごのたるみやしわなど、アンチエイジングに取り組みたいという方は、ぜひご自宅などでチャレンジしてみてください。
この度の西日本豪雨による被災者の皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
西日本各地に大きな被害をもたらしたこの度の豪雨により、被災された皆様ならびにそのご家族の皆様には、心からお見舞いを申し上げます。皆様の安全と一日も早く元の生活を取り戻すことができるよう、心よりお祈り申し上げます。
当院におきましては、幸い大きな被害もなく通常通り診療を行っております。
被災者の方におかれましては、保険証を紛失された方でも保険診療が受けられますのでお気軽にお問い合わせください。
山手グリーン歯科医院 スタッフ一同