山手グリーン歯科医院

歯周病が全身に悪影響を及ぼします歯周病原因菌の脅威は
全身の健康に…

ホーム > 歯周病が及ぼす全身への悪影響

歯周病が全身疾患に影響を及ぼす原因とは

人体

歯周病は、歯肉で起こった炎症が徐々に広がり、歯肉や歯槽骨などの歯周組織が破壊される病気です。しかし、歯周病の炎症は口の中にとどまらず、全身のさまざま疾患に影響を及ぼすことから、最近は予防や早期治療が重視されています。

もしも、治療を受けているのに改善がみられない場合は、歯周病が原因となっている可能性があります。ここで紹介する疾患でお困りの方は、歯科検診をうけてみることも治療の足がかりになるかもしれません。

歯周病が進行する
メカニズム

歯周病は、歯周病原菌が歯周組織で炎症が引き起こすことによって発症します。一般的に炎症といえば、患部で発熱や腫れ、赤みなどがみられることをいいますが、実は、炎症を起こすことによって、体内の免疫システムが病原体をやっつける準備しているのです。

歯周病が進行するメカニズム

その仕組みを簡単に解説すると、まず異物の侵入を監視しているマクロファージが細菌を見つけると、他の細胞の戦闘態勢を整えるために炎症性のサイトカインを作ります。また、歯周病原菌が放出した毒素の刺激を受けて、他の細胞に情報を伝達するためにプロスタグランジンという物質を増やします。

さらに、歯周病原菌の毒素の侵入を受けて、体を防御する役割の肥満細胞がブラジキニンやヒスタミンなどの化学伝達物質の分泌をはじめます。

免疫システムが働いてこれらの変化が体内で起こると、赤みや発熱、腫れ、痛みのような炎症反応が起こって、歯周病を発症するのです。

歯周病がリスクを高める全身疾患

歯周病が引き起こす全身疾患は多岐に渡るうえ、年齢や性別によって高まるリスクも異なります。いつご自身が発症するとも限らないため、日頃から症状をチェックしておくことが大切です。

歯周病がリスクを高める全身疾患
糖尿病

糖尿病

糖尿病

糖尿病とは、血液中の糖の量をコントロールできないことによって血糖値が上昇し、手足のしびれや疲労感、目のかすみのほか、重篤な合併症を引き起こす病気のことです。エネルギーとして糖を体内に取り込むために血糖をコントロールしているインスリンが少ない場合や、うまく分泌されない場合に起こります。

歯周病が進行すると、血液に流れ出た炎症性サイトカインがインスリンの働きを阻害するため、糖尿病のリスクが高くなります

さらに、糖尿病の人は抵抗力や血流が低下しているため、歯周病が重症化しやすいことから、どちらか一方を治療しても改善されないという特徴があります。そのため、このような負の連鎖を断ち切るためにも、双方の治療をしっかり行うことが大切です。

早産・低体重児出産

早産・低体重児出産

早産・低体重児出産

歯周病の炎症反応に影響しているプロスタグランジンという情報伝達物質は、実は出産にも大きく関わっています。妊婦さんは臨月になると、子宮の収縮を繰り返すことによって陣痛が起こり、いよいよ出産となりますが、その子宮の収縮がプロスタグランジンの働きによって起こるのです。

そのため、妊娠中に歯周病が悪化して、プロスタグランジンの分泌量が増えると、陣痛が誘発されて早産になる可能性が高いと考えられています。

特に、妊娠初期から中期の妊婦さんは、つわりやホルモンバランスの変化により「妊娠性歯肉炎」と呼ばれる歯肉炎の発症リスクが高くなります。そのため、たとえ症状がみられなくても、安定期に入ったら、お腹の赤ちゃんのために歯科検診を受けることをおすすめします。

誤嚥性肺炎

誤嚥性肺炎

誤嚥性肺炎

誤嚥性肺炎とは、食事の際に誤って飲み込んだせいで、食べ物などが気管に入ってしまうことによって起こる肺炎のことで、飲み込む際の嚥下(えんげ)機能が低下している高齢者に多い病気です。2016年の厚生労働省の調査では、肺炎は日本人に多い死因として、脳出血疾患を抜いて第3位となっています。

口の中で歯周病原菌がたくさん繁殖していると、誤嚥してしまった際に、菌が付着した食べ物が気管に入り込んでしまうため、肺炎のリスクが高くなります。

特に、歯周病によってしっかり噛めない方や歯を失ってしまった方は、咀嚼力だけでなく嚥下力が低下するため、誤嚥しやすくなるのです。誤嚥予防として歯周病の治療を行うとともに、歯が抜けてしまった部分は放置せずに、インプラントや入れ歯で補ってあげることも必要です。

動脈硬化

動脈硬化

動脈硬化

歯周病を発症している人はそうでない人に比べて、アテローム硬化という動脈硬化が起こりやすいことが分かっています。アテロームとは、動脈の内膜に脂肪などのドロドロした粥状の物質がたまっている状態のことで、徐々に血管の内側が狭くなるため血液が通りにくくなります。

動脈内のアテロームを分析したところ、歯周病菌をはじめとする複数の感染性の病原体が発見されたことから、それらの病原体がアテロームの発症や進行に影響を与えていると考えられています。

脳で動脈硬化が起こると、脳梗塞や脳出血が起こりやすくなるほか、冠動脈の場合は心筋梗塞や狭心症のリスクが高くなります。さらに、大動脈瘤や大動脈解離が引き起こされるなど、命にかかわる深刻な事態に陥ることから、早急な歯周病対策が必要となるのです。

感染性心内膜炎

感染性心内膜炎

感染性心内膜炎

血液の中に入り込んだ歯周病原菌が、血管を通ってさまざまな臓器に運ばれることによって、感染症を引き起こすことがあります。特に、心臓の内側にある心内膜が感染すると、心臓の内部や弁に疣贅(ゆうぜい)と呼ばれる細菌の塊ができるため、重篤な合併症を引き起こします。

感染性心内膜炎では、発熱や倦怠感、息切れのほかに、爪の下や唇での出血、手のひらや足の裏の出血斑がみられることがあります。歯周病治療も重要ですが、これらの症状が気になる場合は、心臓内科や循環器内科を受診して、きちんとした検査を受ける必要があります。

歯周病は予防できる
病気です

歯科衛生士

初期の歯周病には自覚症状がないことから、気づいた時には重症化していたという人は少なくありません。歯周病はなってから治療するのでは手遅れになる可能性があるため、なる前に予防を行うことが大切なのです。
当院では、MTM(メディカルトリートメントモデル)という予防プログラムを導入し、効果的に歯周病予防を行っています。糖尿病などの全身疾患を予防するためにも、定期的に予防メインテナンスを受けましょう。

MTMについてもっと詳しく見る

お知らせ

  • 2017.11.20 【年末年始の診療について】
    2017年の診療は12月28日(木)午前までとさせていただきます。
    明け2018年は1月5日(金)から診療開始いたします。
  • 2017.11.20 患者様の声を更新いたしました。
  • 2017.11.17 歯科コラム睡眠時無呼吸症候群とは?を更新いたしました。
  • 2017.11.15 【秋休み休診のお知らせ】
    11月27日(月)~29日(水)は秋休み休診とさせていただきます。
  • 2017.09.29 ホームページを公開しました。